精密板金曲げ加工で発生する穴変形の防止
投稿日: 2016/09/02
課題及び要望の概要
曲げ加工をする際、曲げ部に近い穴は材料の伸びによって変形してしまう。穴が変形しないように、曲げの近くにあけないようにしていた。どうしても曲げの近くに穴をあけたい場合は、曲げ加工した後に切削加工で穴をあけていたが、工程が増えてコストアップになっていた。
解決策の内容
曲げの山側に切り欠きを追加した。曲げても材料の伸びが起こらないため、穴が変形しない。板厚、材質を問わず、曲げ近くの穴変形を防止することができた。
効果について
どうしても曲げの近くに穴が必要な場合、通常の加工限界を超えて、穴変形しない穴をあけることができる。穴の変形は部品の機能を損ない、不具合の発生原因になるが、この方法で穴変形による品質トラブルを未然に防ぐことができる。曲げ加工をした後に、切削加工で穴をあけるよりもコストダウンができる。
この事例のカテゴリー
- 曲げ加工製品
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